大王製紙グループ
CSR
報告書
2015
大
王
製
紙
グ
ル
ー
プ
C
S
R
報
告
書
2
0
1
C O N T E N T S
価 値ある「 紙 」で、未 来を紡ぐ。
05
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15
07
社会を支える産業から世界中の人々の暮らしまで、
総合製紙メーカーとして、
幅広い分野に「紙」を提供しています。
私たちは、これからも社会とともに豊かな未来を紡いでいきます。
企業情報
会社概要 グループ拠点 財務ハイライト
事業領域
紙・板紙事業、ホーム&パーソナルケア事業
大王製紙のCSR
組織統治
19
環境
23
公正な事業慣行
37
消費者課題
39
第2次中期事業計画 Step-up ~飛躍と拡大
●
H&PC事業の更なる成長と加速
●
大王パッケージの総合力強化による
段ボール事業の拡大
トップメッセージ
「誠意と熱意」の伝統を継承し、
透明性の高い経営を推進していきます。
●
グループ全員参加で推し進めたガバナンス改革
●
飛躍と拡大を目指す第2次中期事業計画
特集
1
事業を通して社会的課題の解決に貢献
特集
2
大王製紙のダイバーシティ
社会に必要とされる「快適」を、
大王製紙グループのチカラで
カタチにする
「女子力会」活動が
もたらす社内活性化
● 報告対象期間
2014年4月1日~2015年3月31日 (一部対象期間外の内容も含まれます。)
● 報告対象範囲
本報告書は大王製紙グループ33社を報告対象としていま す。ただし、環境関連データにつきましては、大王製紙㈱ 生産拠点及び以下の連結子会社15社となります。 大王パッケージ㈱/エリエール印刷㈱/エリエールパッ ケージング印刷㈱/ダイオープリンティング㈱/いわき大 王製紙㈱/大日製紙㈱/大津板紙㈱/ハリマペーパー テック㈱/大成製紙㈱/丸菱ペーパーテック㈱/ダイ オーミルサポート㈱/エリエールテクセル㈱/大宮製紙㈱ /赤平製紙㈱/エリエールプロダクト㈱
本報告書は、大王製紙グループの環境に関する取り組みの2014年度実績及び企業の社会的責任を果たすための 取り組みと、今後の計画を報告するものです。報告するにあたり、ステークホルダーの皆様にとって大王製紙グルー プの取り組み内容が分かりやすく伝わる情報開示ツールとなるよう努めています。
● 編集方針
本報告書は、大王製紙グループの環境に関する取り組みの2014年度実績及び企業の社会的責任を果たすための取り 組みと、今後の計画を報告するものです。報告するにあたり、ステークホルダーの皆様にとって大王製紙グループの取 り組み内容が分かりやすく伝わる情報開示ツールとなるよう努めています。
編集方針
人権・労働慣行
41
コミュニティへの
参画および発展
46
第三者意見
50
● 参考にしたガイドラインなど
環境省 「環境報告書ガイドライン2012年度版」 ISO26000
● 報告書発行年月
2016年 2月(今回) 2016年10月(次回予定)
● お問い合わせ先
大王製紙株式会社 広報室 〒102-0071
東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム T E L 03-6856-7500 F A X 03-6856-7605
事業領域
紙・板紙事業では、国内屈指の臨海工場であり、且つ多様なパルプと紙を生産できる三島 工場(愛媛県)の強みと特徴を生かし、市場動向に対応した生産・販売品種のシフトを進め るとともに、同工場を中心としたグループ工場が一体となり、生産性向上やエネルギー費 削減等の技術・情報を共有し収益に変える活動により、コスト低減を進めています。
紙・板紙事業
外装用クラフトライナーを日本で初めて商 品化した大王製紙は、お客様のあらゆる 要望に応えるため多種多様な段ボール原 紙を品揃えしています。
新聞用紙の高速化・カラー化や用紙の 軽量化等、新聞用紙に求められる品質 ニーズは高度に変化しています。大王 製紙グループは常にお客様の要求に応 えられる製品の開発に努めています。
シート化・塗工技術により、多様な機能 をもたせた「機能材」は、食品・文具とい った身近な分野から電子・電機や建 材、自動車などの工業分野まで幅広く 使われています。
広大な自社植林地と高度な古紙再生技術か ら生産される用紙は、鮮やかな印刷再現性や 良好な印刷作業性を実現しています。
多様化・高度化する情報用紙へのニー ズに応えるため、高付加価値製品を開 発・上市しています。
強度に加え耐水・撥水といった
特殊機能をもたせた
段ボール原紙
業界トップレベルの
古紙処理技術を生かした
新聞用紙
電子・電機、建材、食品、
自動車など様々な
シーンで活躍する機能材
紙の軽量化や、鮮やかな
印刷再現性にこだわった
印刷・出版用紙
IT社会のニーズに対応する
情報用紙
売上高
290,034
百万円 セグメント利益13,988
百万円ダミー
エリエールブランドは「生活者の肌に触 れる商品」が多いため「肌へのやさしさ」 を追求した総合家庭商品を提供していま す。生活者の皆様から支持され、愛され るブランドとして「やさしさ」という形の無 い品質を作り続け、質・量ともに業界 No.1を目指します。
おむつに24時間触れている赤ちゃんにとっ ての心地よさを追求。やわらかさ、つけ心 地、動きやすさを実現したおむつ。それが GOO.Nです。
「女性のココロと体をいたわるナプキン」と して開発されたelis。もっと活動的に、いつ もの自分らしく過ごせる生理用品です。 アテントは「安心・満足できるブランド」をコンセプ
トに、モレやスキントラブルを防ぐ信頼の品質と誰 にでも使いやすい商品を目指し、商品開発を進め ています。
品質と環境配慮にこだわって
毎日の暮らしを豊かにする
ファミリーケア/
ハウスホールドケア用品
赤ちゃんもママも
笑顔になれるベビーケア用品
自分らしく生きる、
すべての女性を応援する
フェミニンケア用品
介護をする方、される方の
ことを考えたヘルスケア用品
ホーム&パーソナルケア事業では、国内においては、全てのカテゴリーで品揃えの充実と 生活者ニーズや使用シーンに対応した高付加価値商品を開発・上市することにより、市場 の深耕を進めてきました。海外においては、ベビー用紙おむつの需要が急拡大するアジア 諸国に対し、日本からの輸出販売と中国・タイ・インドネシアでの現地生産・販売により事 業拡大を進めています。今後は展開エリアを拡大することで点から面での販売活動にシフ トを行うとともに、ベビー用紙おむつを販売するエリアで大人用紙おむつや高付加価値紙
商品の展開につなげることで、立体的な事業活動を推進しています。
ホーム&パーソナルケア事業
売上高
146,835
百万円セグメント利益
11,153
百万円● 光学用粘着フィルムなど ● 古紙パルプ100%新聞用紙など
人 と 紙 の さ ら な る 未
来 へ 。
売上高 構成比
64.4
%売上高 構成比
32.6
%強度と印刷・製袋適性を兼ね備えた「包 装用紙」は、産業用・家庭用包装用紙とし て様々な分野に用いられています。
多様化するニーズに
対応する包装用紙
1
2
3 9 11 8 7
10 15
12 6
1 2 5
4
14 16 17
29 25
27
26 28 30
24 23 22
18 19 20 21
13
私たちは、産業から暮らしまで、幅広い分野において迅速且つ安定的に「紙・ 板紙及び紙加工品」を提供することが最大の使命と考えています。
創業時から変わらない「自ら生産したものは、自らの手で売る」という基本理 念は、お客様に寄り添ってその声に耳を傾け、時代のニーズを的確に捉えなが ら、信頼される企業として社会に貢献していく姿勢を表現しています。
私たちは大王製紙グループのDNAであるこの基本理念に基づき、自社の発展 とともに環境、社会に配慮した企業活動を継続して成長するとともに、ステーク ホルダーとの信頼関係を築いてまいります。
また、2015年9月には東京本社(八重洲)とホーム&パーソナルケア事業部(早 稲田)の両事業所を統合し、新東京本社(千代田区富士見)での営業を開始し ました。神田川沿いの千代田区富士見周辺は、古くから印刷業・出版業や洋紙 流通業が発展してきたいわゆる“東京の紙の町”であり、取引先である出版社や 印刷会社等の多くが近隣に所在しています。この好立地を最大限に活用し、お 客様に最も近くに位置するメーカーとして事業活動を展開していきます。
社 名 大王製紙㈱(DAIO PAPER CORPORATION)
設 立 1943年5月5日
代 表 者 代表取締役社長 佐光 正義
資 本 金 397億円(2015年3月期)
売 上 高 連結/4,502億円(2015年3月期)
単独/3,758億円(2015年3月期)
従 業 員 連結/8,174名(2015年3月31日現在)
単独/2,334名(2015年3月31日現在)
事業内容 1. 紙・板紙・パルプ及びその副産物の製造加工並びに販売
2. 日用品雑貨の製造加工並びに販売
3. 機能性フィルム、粘着シート及び粘着剤等合成樹脂材料の製造加工並びに販売
4. 前各号に関連するプラントの設計、据付、売買並びに技術指導
5. 紙・板紙及びパルプ製造加工に係る原材料・燃料の売買
6. 山林及び木材の売買、造林、製材、木材加工並びに緑化・造園業 ほか
2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2015/3
410,159 408,985 407,362430,054
450,239
■売上高(百万円)
2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2015/3
△18,234
6,293
13,208
15,109
△5,321
△5,321
■当期純利益(百万円) ■社員数(連結)(人) ■社員数(単体)(人)
2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2015/3
7,465
5,182
7,348 7,759
8,174
2,983 3,071 2,788 2,359
2,334
2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2015/3
5,665 4,748 6,637 11,257
21,783
1.4 1.2 1.6 2.6
4.8
■経常利益(百万円)
売上高経常利益率(%)
2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2015/3
3.8 3.7 3.7
3.0
1.9
ネットD/Eレシオ(倍)
売上高 経常利益/売上高経常利益率 当期純利益 純有利子負債
純有利子負債
ネットD/Eレシオ 社員数(連結・単体)■純有利子負債(百万円)
2011/3 2012/3 2013/3 2014/3 2015/3
329,296 308,948
363,533 331,825
292,466 大王製紙(株)の生産拠点
グループ会社の事業拠点(本社所在地)
海外での事業拠点 1大王製紙 ㈱ 三島工場
愛媛県四国中央市
段ボール
1大王パッケージ ㈱
東京都千代田区
印刷
2ダイオープリンティング ㈱
東京都豊島区
3エリエール印刷 ㈱
愛媛県四国中央市
製紙
4いわき大王製紙 ㈱
福島県いわき市
5大日製紙 ㈱
静岡県富士市
6大津板紙 ㈱
滋賀県大津市
7ハリマペーパーテック㈱
兵庫県加古川市
8大成製紙 ㈱
岡山県津山市
9丸菱ペーパーテック㈱
愛媛県四国中央市
加工
10エリエールテクセル㈱
岐阜県可か児に市
11ダイオーミルサポート㈱
愛媛県四国中央市
H&PC生産会社 12大宮製紙 ㈱
静岡県富士宮市
13赤平製紙 ㈱
北海道赤平市
14エリエールプロダクト㈱
愛媛県四国中央市
15エリエールパッケージング印刷㈱
岐阜県加茂郡川辺町 東京本社
四国本社
財務ハイライト
エンジニアリング
16ダイオーエンジニアリング ㈱
愛媛県四国中央市
運輸
17ダイオーロジスティクス㈱
愛媛県四国中央市
流通
18東京紙パルプ交易 ㈱
東京都中央区
19東京紙パルプインターナショナル㈱
東京都中央区
20大王紙パルプ販売 ㈱
東京都中央区
21エリエールビジネスサポート㈱
東京都新宿区
その他の事業
22エリエールペーパー ケミカル㈱
愛媛県四国中央市
23㈱エリエール リゾーツゴルフクラブ
愛媛県松山市
24フォレスタル・アンチレLTDA.(チリ)
25エリエールインターナショナル コリアCo.,LTD(韓国)
26エリエールインターナショナル タイランドCo.,LTD
27大王(南通)生活用品有限公司
28PT. エリエールインターナショナルトレーディング インドネシア
29オレゴンチップターミナルINC.(アメリカ)
30PT. エリエールインターナショナルマニュファクチャリング インドネシア
2大王製紙 ㈱ 可か児に工場
岐阜県可か児に市
企業情報
当社グループは、2014年度を最終年度とする第 1次中期事業計画「Restart~確かな変革、更なる 成長」(2012~2014年度)の達成に取り組んでき ました。
2014年度については板紙・段ボール事業におい て、いわき大王製紙(福島県)で2台目の段ボール 原紙マシンが稼動し、三島工場(愛媛県)に加えて、 段ボール原紙の全品種安定供給体制を東日本エリア で確立しました。また、H&PC事業においては、国 内での紙製品・ベビー用紙おむつ等、全カテゴリー での拡販を図るとともに、海外の生産拠点である中 国・タイ両工場の設備増強、及びインドネシア生産 会社の設立等、ベビー用紙おむつを中心とした海外 事業の拡大を進めてまいりました。
一方、コーポレートガバナンスの強化につきまして も、第1次中期事業計画期間を通じて、コンプライ アンス体制・内部通報制度の見直し、社外取締役の 招聘(2012年6月)、関係会社の再編等、継続して 改革を行い、透明性の高い経営体制を築いてまいり ました。
また、生産部門を中心とした「フラグシステム」「ベ ストプラクティス」と名付けた収益改善活動の推進
「
誠意と熱意
」
の伝統を継承し、
透明性の高い経営を
推進していきます。
グループ全員参加で
推し進めたガバナンス改革
飛躍と拡大を目指す
第2次中期事業計画
等、中期事業計画の達成に向け、部門間の垣根を 越え全社一丸の取組みを通じて、風通しの良い職場 風土の構築に取り組んでまいりました。
以上により、2014年度の連結業績は、売上高 450,239百万円(前年同期比 4.7%増)、営業利益 21,796百万円(同 35.8%増)、経常利益21,783 百万円(同 93.5%増)、当期純利益13,208百万円 (同 109.9%増)となり、中期事業計画で掲げた経
営目標をほぼ達成することができました。
2015年秋より、14年振りに「エリエール」のブ ランドロゴをリニューアルしました。「エリエール」ブ ランドは、1979年に当社が初めてティシューペー パーを発売した際に誕生し、以来36年間、一貫し て品質にこだわり続け、商品を通じて「やさしさ」を 届けることを追求してきました。今後、新しいエリ エールブランドをグローバルに展開し、一層の事業 拡大に取り組んでまいります。
第2次中期事業計画「Step-up~飛躍と拡大」 (2015~2017年度)の初年度となる2015年度は、 第1次中期事業計画で取り組んできた全事業部の競 争力の更なる向上と、ガバナンス体制の強化に引き
続き取り組み、2017年度売上高5,000億円、経常 利益250億円、純有利子負債2,500億円未満等の 経営目標達成に向け、成長戦略と財務体質強化の 両立を目標に、以下の諸施策を推進してまいります。
トップメッセージ
今後のグローバル展開やマーケットの需要構造の 変化に柔軟に対応して、更なる発展を図るため、社 員一人ひとりが持つ多様性(ダイバーシティ)を尊 重するとともに、リーダーシップ強化に向けた能力 開発やグローバル人材の育成等を通じて、既存の枠 組みにとらわれない組織運営により企業体質を強化 してまいります。
次に、環境対策については、バイオマス燃料の利 用促進によるCO2削減対策、持続可能な森林経営
の実践、古紙の高度利用等を通じて環境負荷の低 減を図るとともに、環境に配慮した安全で合法な原 材料の調達に引き続き取り組んでまいります。
1. 洋紙事業の構造転換
2. 板紙・段ボール事業の強化
3. H&PC事業の更なる成長と加速
4. 徹底したコストダウン
5. 人材活用の効率化・多様化
6. 更なる財務体質の強化
第2次中期事業計画の主要施策
また、ガバナンス体制については、2015年10月 にコーポレートガバナンス・ガイドラインを制定し、 運用を開始しております。今後、実効的なコーポレー トガバナンスの実現に向けて、グループ全社員への コンプライアンス意識の浸透とリスク管理体制の構築 に取り組み、企業価値の向上に注力してまいります。
H&PC海外事業は、ベビー用紙おむつが急拡大するアジア諸国に対し、 日本からの輸出販売でスタートし、その後、一定の販売数量となった時点 で現地生産に移行、更に現地生産拠点を核として展開エリアを拡大するこ とで点から面での販売活動にシフトを行うとともに、大人用紙おむつ他の 販売品種を増やして立体化するというビジネスモデルで海外での事業基盤 を構築してきました。第2次中期事業計画では、この事業基盤を更に拡大・ 成長させるために、中国・タイでの設備増設による増産と拡販、インドネ シアでの現地生産工場建設、大人用紙おむつ・フェミニンケア商品・高付 加価値紙製品などの配荷拡大、新規進出国の開拓など実行していきます。
当社の段ボール事業会社である大王パッケージ㈱は、 2013年4月と2015年4月の2回にわたる合併により従来の9 社13工場体制から1社13工場体制となりました。この13工 場のネットワークを活用することで、広域ユーザーにも対応 可能な生産・販売体制の基盤が整いました。第2次中期事業 計画では、H&PC事業と並んで、段
ボール事業を成長分野と位置づけ、 戦略的な設備投資を行い、段ボー ル事業を拡大していきます。
当社では、個による自主性の発揮を通して組織に新たな価値創 造を産み出すことを目的とし、会社の発展のために自ら学ぼうとす る社員を応援する「社内公募制度」を2014年度より開始しており、 マネジメント力の向上に向けてビジネススクールで学ぶ社員、専門 性を向上させるために専門学校で学ぶ社員が生まれています。
また、当社グループでの海外事業への 参画を希望する社員を積極的に登用するこ とを目的に「海外人財社内公募制度」を 2012年度より実施しており、これまでに 20名以上の社員がこの制度を活用して海 外事業の関連業務に携わっています。
H&PC事業の海外戦略
13工場のネットワークを活かした生産・販売体制強化
● 「社内公募制度」「海外人財社内公募制度」の実施
当時財務部に在籍し ており、金融機関や投資
家に対して当社の将来性を効果的に伝 えるため体系的な知識を習得しようと 思ったのがきっかけです。紙パルプ業 界の事業環境が大きく変化する中で、 中長期的な視点で物事を考えることの できるビジネスマンを目指します。
中国国内での 拡大
ロシア・韓国・ 台湾等への 輸出拡大・ 多品種販売
生産工場の早期立上
次のステップ 中東へ進出!
日本 韓国 中国
タイ
インドネシア ASEANのハブ工場 として多品種化
名古屋新聞用紙部 部長代理 花房 寛貴
EMBA
(Exective MBA)受講
PT.エリエール インターナショ ナル マニュファクチャリング インドネシアの工場外観
Exective MBAの講義風景
ホーム&パーソナルケア(H&PC)
事業の更なる成長と加速
大王パッケージの総合力強化による
段ボール事業の拡大
リーダーシップ強化に向けた能力開発
第2次中期事業計画
Step-up
~飛躍と拡大
飛躍
拡大
海外売上高500億円(連結売上高5,000億円の10%)の達成
1社13工場となった全国ネットワークのシナジー効果
栃木工場 茨城工場 埼玉工場 静岡工場 菊川工場 愛知工場
関西工場
長野工場 滋賀工場
阪神工場
岡山工場 福岡工場 熊本工場
売上高
5,000
億円
経常利益
250
億円
売上比
5
%
純有利子負債
2,500
億円未満
自己資本比率
28
%
ネットD/Eレシオ
1.5
倍
●
洋紙事業の構造転換
●
板紙・段ボール事業の強化
●
H&PC事業の更なる成長と加速
●
徹底したコストダウン
●
人材活用の効率化・多様化
●更なる財務体質の強化
アジアの中でも成長が著しいインドネシアでは、当社は2013年に販売 会社を設立、タイ生産拠点(現地法人)からのベビー用紙おむつの輸入 販売により、インドネシア国内でのブランド認知の向上と 事業基盤の構築を進めてきました。2015年12月には現 地生産工場が稼動し、同国内での更なる事業拡大とコス ト低減による収益拡大を進めます。また、インドネシア事 業は同国で流通・小売分野で事業を展開する三菱商事と タイアップし、スピーディな事業拡大を目指します。
大王パッケージ㈱では、2015年2月に滋賀工場、6月には 栃木工場に新鋭製函機への増設・更新を実施し、得意先か ら生産性や品質において高い評価を得ており、今後の事業拡 大の大きな戦力になることを確認しています。今後も製函機 や平抜機、印刷機などの設備の入替えや更新等、売上・利 益拡大に有効な設備投資を13工場の中で必要な工場に優先 的に行うことで、品質の向上、高付加価値化等を戦略的に 行い、段ボール事業の拡大に寄与させていきます。
第3の海外生産工場建設(インドネシア)
戦略的設備投資による段ボール事業拡大
高い品質と絶対の安全、そして安定的な供給。
それが社会に対する製造工場の使命。
製 造
超高齢化社会を迎え、大人用紙おむつの生産量は増加してい ます。商品が間に合わずお客様がお困りになる事がないよう、 安定的な供給に努めています。また品質管理を徹底し、安心して ご利用いただけるよう、細心の注意を払って
製造しています。
工
場では「お客様に安心して使ってもらう ために、自信をもって生産が出来てい るか?」を全員が自問しています。使う側の目 線に立った「ものづくり」ができている現場で あってこそ、安心・安全かつ高品質な製品が 製造出来ると考えているからです。これから も、こういったお客様目線を大切にする事を工場の全員で共有していきたいと思います。 エリエールプロダクト㈱第三加工部 部長代理
片山 善規
介護される方も、介護する方も、
もっと「快適」に過ごしてほしい。
安定的に「快適」を社会に
提供するために、
持続可能な調達を実現する。
開 発
調 達
介護される方や介護する方の生の声をくみ取り、必要な機能や望まれる形を模索しています。新たな商品 開発はもちろん、既存の機能向上も担っています。ま た、大学との協同研究など、様々な方法で生活者の「あ ったらいいな」を具現化するために努力しています。
アテントの資材は半分以上海外から調達しています。 それぞれの資材が安心・安全を前提とした特別な物で あり、汎用性のあるものではありません。大王製紙グ ループが創出する「快適」を安定的に社会に提供するた め、私たちは持続可能な調達に取り組んでいます。
大
人用紙おむつは、装着の仕 方によって漏れや不快感を 与えてしまいます。特に経験が少 ない介護者があてると漏れ等が出 てしまいがちですが、そういった初 心者の方でも簡単にあてられて、 漏れ等が発生しない商品を作って あげたいと思っています。大王製 紙グループの価値をフル活用し、 楽に・楽しく老後を迎えられる社会にできたらと考えています。
社
会のニーズに応えるために 商品は多様化しています。 それに比例して求められる資材の 特性も多様になっています。しか し大王製紙グループの価値を社 会に届けるためには、求められる 資材を安全かつ適正価格で調達 する必要があります。皆様に満足 して頂ける商品を提供し続けられ るよう、これからも安定的な調達 を実施していきます。
エリエールプロダクト㈱ 商品開発部
部長代理 藤田 雅也
大王製紙㈱ H&PC事業部購買部 課長
石川 睦
大王製紙グループの価値を総合的に
発揮させ、高齢化社会に
必要な「快適」を提供する。
マーケティング
どのような商品を開発するのか、「快適」を望む方々
にどうしたら最適な商品を届けられるのか、社会には どんな「快適」が不足しているのか―社会のニーズに 耳を傾け、大王製紙グループの価値を提供するため、 まず総合的なマーケティングを実施しています。
大
人用紙おむつは、需要が伸 びています。しかし一方で まだネガティブな印象があるのも 事実です。大人用紙おむつの売り 場は、その場にいることが恥ずかし いと思ってしまう方々もいらっしゃ います。これからは、少しでもポジ ティブに捉えてもらえるような商 品や売り方等を考え、社会的な視 点を大きく変えていけたらと思っ ています。大王製紙㈱ H&PC事業部 マーケティング第一本部 ブランドマネージメント ディパートメント部長代理 千葉 陽治
日本の人 口は、2026年に人 口 1億 2,000万人、 2048年には9,913万人、2060年には8,674万人に なると推計されています。この中で高齢化率は上昇し、 2035年には3人に1人、2060年には約 2.5人に1人 が 65歳以上の高齢者になると言われています。現在 の日本の高齢化率は世界1位で、どの国も体験したこ とのないような超高齢化社会に突入しています。
■ 年齢区分別将来人口推計
減り続ける日本の人口、
そして超高齢化社会へ
社会的課題
事業を通して社会的課題の解決に貢献
社会に必要とされる
「
快適
」
を、
大王製紙グループのチカラで
カタチにする
特集
1
大王製紙グループは、お客様に最も近い所でその声に耳を傾 けることを経営理念に掲げています。そういったニーズを聞き取 りながら、私たちの事業を通して何が解決できるのか、常に考え 具体化する挑戦を私たちは続けています。ここでは、大人用紙 おむつ「アテント」がお客様のお手元に届くまでをご紹介します。
出所 : 2014年版高齢社会白書より作成
2060 2020 2030 2050 2015 2040 (万人)実績値 推計値
(年) 0
6,000
4,000
2,000 8,000 10,000 12,000
14,000 (%)
10.0 25.0
20.0
15.0 30.0 35.0 40.0 45.0
■0~14歳 ■15~64歳 ■65~74歳 ■75歳以上 65歳以上割合
2010
39.9 39.9 31.6
31.6 36.1 36.1 38.838.8
26.8 26.8 23.0 23.0
29.1 29.1
社員から一言
社員から一言
社員から一言
確実・安定的に待っている皆様の
お手元に商品を届けるための、
たゆまぬ努力を続ける。
お客様に寄り添い、
商品に対してのご意見に耳を傾け、
より良い商品にしていく。
流 通
品質管理
アテントの製造工場から全国の待っていて下さるお 客様に商品を届けるために、物流を途絶えさせるわけ にはいきません。ドラッグストアや病院、ホームセンター など物流のルートは様々ですが、確実かつ安定的に届 けられるよう、日々努力をしています。
安心して皆様にお使い頂くためにも、全社的なレベ ルで品質に取り組まなければなりません。全国のお客 様から「お客様相談室」に寄せられたご意見等を集約 し、例えば生産過程で留意すべき事項があれば生産工 場に迅速に伝え改善を図る等、全社的な品質向上を可 能にする体制を構築しています。
い
かに最短ルートで、商品や 荷物を汚さず確実に届けら れるか」が物流の肝だと言っても いいでしょう。お客様のお手元に 商品が届くまで、倉庫や納品先な どを経由する回数を極力少なく し、リスクを軽減しながら必要な 量を確実かつ速やかに届けること が求められています。今後も強い 物流網を保持し、大王製紙グルー プの価値を商品とともに届けてい きます。お
客様相談室」では、大人用 紙おむつに関する問い合わ せが増えています。育児であれば 経験している、または周囲に子供 がいるので、理解のあるスタッフ ばかりですが、介護となると商品 知識だけでは補えない場面に出会 う事もあります。そこで現在介護 アドバイザーの資格取得を推奨 し、少しでも介護に携わる方々の心に寄り添えるよう努めています。 大王製紙㈱ 物流企画本部 H&PC物流企画部 部長
横尾 昌茂 大王製紙㈱
H&PC事業部 生産企画部 品質保証課 課長
中尾 直人
使用される方々の課題解決に
直結するような、きめ細かい売り場を
実現していきたい。
販売
介護初心者の方でも、症状にあわせて課題を解決 する商品を選んで頂けるような陳列方法を考え、個々 のお店に合わせた売り場を提案する事にも私たちは力 を入れています。また小売店等の店員の皆さんに介護 知識の提供やアドバイス等を実施し、商品を通じてお 客様の悩みを店頭で解決できるよう活動しています。
大
人用紙おむつの正しい使い 方や情報を、売り場を通じて 正しい理解を広めていくことが使命 だと思っています。アテントは病院 でもお使い頂いているので、在宅療 養になった方々も病院と同じものが 小売店で入手でき、安心してご使用 頂けるメリットもあります。今後も紙 おむつを必要としている人が、最適 な商品で少しでも快適に過ごせる よう、販売の面からサポートしてい きたいと考えています。大王製紙㈱ H&PC事業部 コンシューマ営業本部 首都圏営業第一部 部長代理 戸田 好紀
事業を通して社会的課題の解決に貢献
社会に必要とされる
「快適」
を、
大王製紙グループのチカラでカタチにする
特集
1
「がんばらない介護生活」とは、介護する人・される人が 過度の負担を感じることなく、お互いに心穏やかな生活を送 っていこうという「新しい介護の価値観」です。
大王製紙グループでは「がんばらない介護生活を考える
会※」への協賛を通して介護生活を応援しています。2015年
2月には、諏訪中央病院名誉院長・医師であり「がんばらな い介護生活を考える会」委員代表である鎌田實先生方と南
三陸町の周辺地域を訪問し、セミナーの開催や被災した病院・施設の訪問を 行いました。セミナー参加者からは「高齢の義母を一人で介護しなければいけ ないため不安だったが、鎌田先生の話を聞いて不安が少し和らいだ」等の感想 が寄せられました。これからも、こうした活動を通して排泄ケアの面から「介護」 を応援していきます。
「がんばらない介護生活」を応援
大王製紙グループでは、在宅で介護を行う生活者の“心の拠り所・ 休憩所”として、介護における悩みや想いを共有・共感し、交流を深め ることを目的としたコミュニティサイト「ʻもうひとりでがんばらない’介 護生活 けあのわ supported by アテント」を開設しました。
日々の介護で抱える悩みや想いを、介護を行う人同士が共有・共感し、交流 を深める場を提供することで、介護される方々の心のサポートを行っています。
http://www.beach.jp/community/ATTENTO/index
コミュニティサイト「けあのわ」の開設
よりお客様に近い場所でお客様をサポートしていくために、大王製紙グループに は介護アドバイザーが在籍しています。例えばその活動のひとつである販売店店舗 での介護相談会では、アテントを扱う販売店の店頭に立ち、直接お客様のお悩みに 耳を傾けています。お客様の中には「紙おむつが必要になり初めて使うようになった のだが何を選んでいいか分からない」といった方もおり、介護される方の状況をお伺 いした上で最適な商品と使い方を介護アドバイザーがお伝えしています。これから もお客様のお悩み事が店頭でも解決できるよう取り組んでいきます。
介護アドバイザーによる介護相談会実施
to the future
コミュニケーション
※ 医師・看護職・介護アドバイザー・心理カウンセラーなど高齢者介護・医療分野にかかわる専門家が 集まり「がんばらない介護生活」実現のために広い視野から情報提供をしている団体です。 社員から一言
社員から一言
社員から一言
1
2
3
諏訪中央病院名誉院長・医師
大王製紙グループでは、競争力・企業価値を高め、持続的に成長するために、多様な個性(価値観・ 発想)を受け入れ経営に活かすダイバーシティを推進しています。
その第一段階として「女性活躍推進」から着手し、地域限定職(一般事務職)女性社員で構成する業 務改善チーム「女子力会」を発足しました。不要書類削減等の業務効率改善や固定費削減、さらには 地域限定職一人ひとりの業務の幅を広げる提案等、女性の視点を活かした取り組みを行っています。 女子力会の取り組みについて、女性社員6名が集まり、座談会を開催しました。各拠点での女子力 会の活動内容や、職場全体にもたらす効果について語っていただきました。
田邊 女子力会が発足したのは3年位前でした。中期事 業計画達成に向けて全社員が進んでいく時に、サポート 役になる事が多かった女性社員も前面に出て一緒にやっ ていこうということで「女子力会」が発足しました。当初 は女性の視点で、身近な業務改善を進めました。 冨田 紙・板紙部門でも「女子力会」が発足しました。 田邊さんが仰ったように、まずは書類の効率的な郵送など 「身近な業務改善」から着手しました。小さな取り組みか ら始めましたが、結果的に業務がスリム化し、残業が少な くなりました。それ以降も様々な取り組みを進めています。
山本 上司から「営業部門がや っている女子力会を、スタッフ部 門ではやらないの?」といわれて、 「そうか、やってもいいんだ!」と
…。会社が変わっていくことに胸 がワクワクしました。各々女性社 員の改善提案を女子力会として 集約し、議事録にしてトップに報
冨田 改善した業務の1つが、売掛金が入金された際に 出される振替票です。必ず2枚出てくるのですが、その うち1枚は捨てると先輩社員から教わりました。後輩から は、「なぜ2枚出てくるのですか?」「1枚捨てるのはもった いないですよね」。それまでは、そんな疑問すらもたなか った。先輩社員に教えられるまま素直にやってきたことに、
新鮮な視点で疑問を持ち、改善できるようになりました。 森本 女子力会で話し合えば、効率的に分担して業務を こなすことができます。今までとは違うやり方へと改善す る機会も増えてきましたしね。
大友 女子力会が始まる前は、三島工場から名古屋方 面まで配送する固定便には、各課の製品だけ載せていま
冨田 東京本社の移転で、ホーム&パーソナルケア
(H&PC)事業部と同じフロアになりました。H&PC事業 部の女子力会とお互いの意見を出し合って、お互いに提 案して改善していきます。まずは気軽に行き来する関係 になりたいですね。
奥道 スタッフ部門も同じフロアです。そこで消耗品の共 同管理を進めていこうと思います。これは移転前から話を していましたが、営業とスタッフでは、共有化できるもの と個別に買うアイテムの集約に時間がかかるので、移転
大王製紙のダイバーシティ
「
女子力会
」
活動が
もたらす社内活性化
女性社員の視点が新たな職場改善に
さらなる高みを目指した女子力会へ
「教えを守る」から「業務改善」へと意識変革
告できる。これは社内の活性化につながると確信しました。 奥道 スタッフ部門の女子力会では、まず固定費削減に 対して自分達の手元足元から検討しました。そこで注目 したのが文具。部署毎に発注していたものを共有化し、
目標を達成しました。
森本 大阪では、女子力会を発足させた時に、今負担と なっている部分がどういうことなのか話し合った結果、お 茶当番をなくして給湯器をおくことにしました。それだけ でも、かなり女性社員の負担が減りましたね。
大友 名古屋では毎月テーマを決めて月1回30分位、女 性社員が集まって意見交換をしています。その結果、支 店長と女子力会でのランチ会や、社員旅行を17年振り に企画して、みんなで1泊温泉旅行に行くなどインナーコ ミュニケーションの強化が図れました。
した。女子力会でそれが話題になり、新聞用紙と包装用 紙を混載して、物流費を改善することができました。 山本 経理や総務、財務には、全国から問い合わせがき ます。その負担を軽減しようと女子力会で集まって、問 い合わせの項目を洗い出し、座席表と問い合わせマニュ アルを作成し配布しました。その結果、日々の業務効率 が上がりました。
田邊 生産本部では、工場全体の業務効率改善を図る ことを目的に、業務の権限委譲や、業務効率を改善した 時間を全ての階層で金額に換算して効果を見せてきまし た。そしてこの3年間で各々の階層全体の雰囲気が劇的 によくなりました。
奥道 スタッフ部門でも女子力会の活動を通じて、各 部・課でのコミュニケーションが活発になりました。女性 社員同士は、業務では中々顔を合せる機会はないのです が、女子力会の中で人柄がふんわりと伝わってきて、ち ょっとした依頼事もしやすくなりました。
後に検討することになりました。 森本 女子力会を進めてきたこ とで会社の雰囲気が変わってき ました。今は転職組の人も多く なり、他の会社では、書類を紙 ベースではなく、データで管理 していると聞き、今後の検討課
題にしました。
田邊 女性として、自らが提案
して行動することに躊躇することもありましたが、女子力 会の活動を通じて、自分で動く。自分達から働きかける。 それで解決の方策を見つける。そのような基本動作がで きるようになってきました。
大友 名古屋では、固定費削減など具体的な成果が出 るものは取り組めてこなかったので、この座談会でお聞き した皆さんの成功事例を共有して、名古屋への横展開を していきたいですね。
山本 足元の小さな業務改善から始まったこの活動は、 経験豊富な上司からのアドバイスもあり長期的な目標を 持った活動に進化しようとしています。賢い紙資料の整 理術や有効な削減方法など「紙資料の削減」を長期的な 目標のひとつとして、女性ならではの視点を活かした仕 組み作りを提案し、最終的には女子力会から全社に広げ ていきたいと思っています。
特集
2
大友 直子 名古屋板紙部 板紙課
奥道 理恵子
総務部 総務課 板紙部 板紙営業業務課冨田 留美子
山本 三和 経理部 経理課
森本 恵美
広域営業部 大阪広域営業課
田邊 典代
生産本部 中期事業計画企画推進部 改善企画推進課
■
経営理念
顧客に最も近く位置し、絶えず時代の要請を迅速・的 確に捉え、着実で長期に安定した成長を持続するととも に、地球環境と調和した事業活動を展開し、株主・取引 先・従業員・地域住民に信頼される総合製紙企業集団と して、社会の生活・文化産業の発展に貢献します。
行動規範
グループ
倫理憲章
経営
理念
大王製紙グループならではの
価値ある製品を提供し、社会とともに成長し、
そして健やかな地球を未来に託すためには、
多くのステークホルダーの皆さまとの
信頼関係を築き続ける必要があります。
そのためにも、私たちはお客様の
そばにいることを第一とする「経営理念」を掲げ、
創業以来受け継がれている
「誠意と熱意」を込めた
「グループ倫理憲章」を胸に、
日々事業活動を営んでいます。
お客様
地域社会
社会秩序
国際社会
環境
法令遵守
取引先、
株主・
投資家
従業員
取引先、株主・投資家
私たちは、全てのステークホル ダーに対し誠意と熱意をもって 対応することで、常に透明で健全 かつ正常な関係を構築します。
社会秩序
私たちは、反社会的勢力との関 係を排除します。
地域社会
私たちは、地域の人たちとともに 暮らし、日々の事業活動を通し て、地域とともに成長を続けま す。
法令遵守
私たちは、いかなる場合においても 関係法令は元より、その精神の遵守 を徹底し、社会規範を尊重した企業 活動を貫きます。
環境
私 たちは、1 9 9 3年 に 制 定した 「DAIO地球環境憲章」に則り、地球 環境と調和した事業活動を展開し ます。
従業員
私たちは、大王製紙グループ役職員の人格と個 性を尊重し、人間としての成長を支援すること で、それぞれが能力を最大限に発揮する、活力 あふれる企業風土を確立します。
お客様
私たちは、お客様に最も近い位置で、その視点に 立って商品を開発します。そして、素材から消費 財まで、信頼される品質の商品を提供します。
国際社会
私たちは、海外においても、その 国・地域の一員として良好な関係 を築き、現地の経済・社会の発展 に貢献します。
■
グループ倫理憲章
大王製紙グループ役職員は、事業活動を通じて社会や 文化の豊かな発展に貢献することを基本的使命とし、あら ゆる局面において高い倫理観に基づき、創業以来受け継 がれている「誠意と熱意」をもって、以下の8原則に基づ いて行動します。
また、経営トップは、本憲章の精神の実現が自らの役 割であることを認識し、率先垂範の上、社内に徹底する とともに、グループ会社や取引先に、周知を図る努力を 惜しみません。
■
行動規範
意思決定を迅速に行うため、悪いことが関係部門から 直接経営トップにパラレルに報告され、適切かつ速やかな 対応がとれる社風を築いています。
大王製紙の
CSR
1. 社会に愛され信頼される商品の提供
2. 活力ある企業風土の確立
3. ステークホルダーとの信頼関係の構築
4. 法令遵守の徹底
5. 環境保全への取り組み
6. 地域社会への貢献
7. 反社会的勢力との関係排除
8. 国際社会との共生
組織統治
コーポレートガバナンス
当社は、2015年10月に制定した「大王製紙㈱ コーポレートガバナンス・ガイドライン」に基づき、 株主様をはじめとするステークホルダーの皆様に信頼される企業を目指して、
コーポレートガバナンスの充実に取り組んでいます。
1. 監査役監査
監査役は、取締役会のほか主要会議に出席し、当社の 業務や財産状況の調査により、取締役の職務執行の適法 性や妥当性に関する監査を行っています。
社外監査役には、企業会計・企業法務等の専門性や 企業経営に係る高度な見識・経験を保持している方を選 任し、取締役会の意思決定や取締役の業務執行について 客観的かつ公正な立場から監査を行っています。
2. 内部監査
取締役会が承認した年度監査計画に基づき、監査部が 業務、コンプライアンス、リスク管理等の観点から当社 各部門及び国内外グループ会社を対象に実地監査、書 面監査等を行っています。
監査役会は社外監査役3名を含む5名で構成し、監査 役会で決定した監査計画に基づき、内部監査部門及び会 計監査人と緊密に連携し、業務監査及び会計監査による 内部統制システムの整備状況の調査を実施し、経営に対 するチェック機能の強化・充実に努めています。
取締役会は、経営陣による職務執行をはじめとする経 営全般に対する監督機能を担い、経営の公正性・透明 性を確保するとともに、法令又は定款に定める重要な業 務執行の決定等を通じて、当社のために意思決定を行 います。
前述の重要な業務執行以外の業務の執行及びその決定 については、経営会議等の下位の会議体及び当該業務の 管掌役員等に権限委譲を行うとともに、取締役会はそれ らの会議体及び役員等の職務執行の状況を監督します。
また、社外取締役は、当社グループの持続的な成長と 中長期的な企業価値の向上を図るため、ステークホル ダーの視点に立ち、取締役会及び経営陣の業務執行並 びに当社と経営陣等との間の利益相反を監督します。
取締役会の役割
監査役(会)の機能
当社グループの監査体制は、監査役による取締役の 職務執行の監査と監査部による内部監査を基本としてお ります。
監査体制
監
査
役
室 報酬・処遇委員会
取締役会
代表取締役
経営会議 監査部
コンプライアンス 委員会 業務執行取締役
執行役員 各業務執行部門・
グループ会社
監
査
役(
会
)
株主総会
連携
連
携
選任・解任・不再任の決定、会計監査相当性の判断 監査
監査 連携
補
助
会計 監査 選任・解任
監督 選定・解職
指示・命令
報告
報告 報告
報
告 報告
報
告
報告 指示・命令
会
計
監
査
人
選任・解任 選任・解任
報告
報告
コーポレートガバナンス体制及び内部統制の模式図
当社は、当社グループが着実で安定した成長を持続 し、中長期的に企業価値を向上させるとともに、地球環 境と調和した事業活動を展開し、株主、取引先、従業員 及び地域住民に信頼される総合製紙企業集団として、社 会の生活・文化産業の発展に貢献することを目指し、 コーポレートガバナンスの充実に取り組んでまいります。
監査役(会)
株主 従業員 取引先 地域社会 顧客 債権者
監査
外部会計監査人
会計監査
上場企業
ステークホルダー
監督
業務執行 取締役会
● 株主の権利の確保
● 適切な権利行使に向けた環境整備 など
基本原則1 株主の権利・平等性の確保
● ステークホルダーの権利・立場を尊重する企業文化・風土の醸成 ● ESG(環境、社会、統治)問題への積極的・能動的な対応 など
基本原則2 株主以外のステークホルダーとの適切な協働
● 法令に基づく非財務情報の適切な開示
● 法令に基づく開示以外の情報提供への主体的な取り組み
基本原則3 適切な情報開示と透明性の確保
● 株主との建設的な対話を
促進するための体制整備 など
基本原則5 株主との対話
● 取締役会による独立かつ
客観的な経営の監督
● 独立社外取締役の有効な活用 など
基本原則4 取締役会等の責務
東京証券取引所の「企業統治指針」の全体像と基本原則5つの関係図
コーポレートガバナンス・コードは、企業の持続的な成 長と中長期的な企業価値の向上のため、企業が取り組む べき行動規範をまとめたものであり、以下の関係図に記 載の5つの「基本原則」、その基本原則の内容を詳細に規 定した30の「原則」、さらに、その原則の意味を明確に するための38の「補充原則」から構成されています。
また、上場会社には「原則を実施するか、実施しない 場合には、その理由を説明する」ことが求められており ます。
当社グループは、2015年6月より、上場企業を対象に 適用が開始された企業統治指針「コーポレートガバナン ス・コード」の趣旨を踏まえたうえで、より一層のコーポ レートガバナンスの充実に取り組むことで、当社グループ の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上が実現でき るものと認識しております。そこで、当社のコーポレート ガバナンスに関する基本的な考え方を明らかにするため、 2015年10月27日に 「コーポレートガバナンス・ガイドラ
イン」※1を制定し、公表しました。
本ガイドラインに沿った取り組みの実践を通じて、健全 で持続的な企業の発展を目指してまいります。
また、コーポレートガバナンス・コードへの対応を記載
した「コーポレートガバナンス報告書」※2を東京証券取引
所に提出しております。
コーポレートガバナンスに関する基本的な考え方
大王製紙㈱コーポレート
ガバナンス・ガイドラインの制定
コーポレートガバナンス・コードとは?
※1 http://www.daio-paper.co.jp/news/2015/pdf/n271027.pdf
組織統治
コンプライアンス
当社は、コンプライアンス委員会を中心とし、リスクの属性に応じた具体的な実行策を推進するとともに、 グループ全体で社員へのコンプライアンス教育を通じた意識改革を進めています。
当社では、コンプライアンス委員会を、取締役会の諮問機 関として2012年1月に設置しました。同年9月からは独立社外 取締役を委員に選任し、現在では独立社外取締役2名を含む 計9名のメンバーで、当社グループのリスク管理及びコンプラ イアンスの維持・強化の取り組みについて審議及び意思決定を 行っており、2015年は11回開催しました。
2015年6月には、上場企業を対象に「コーポレートガバナン ス・コード」の適用が開始されました。当社では、これまでも 社外取締役の複数選任、任意の報酬・処遇委員会の設置など に取り組んでまいりましたが、より実効的なコーポレートガバナ ンスの実現に向け、コンプライアンス委員会及び取締役会等で 議論を重ねた結果、当社のコーポレートガバナンスに関する基 本的な考え方を明確に示し、ステークホルダーに対する説明責 任を果たすことを目的として、2015年10月にコーポレートガバ ナンス・ガイドラインを制定し、運用を開始しました。
コンプライアンス委員会には、下部組織として8つの小委員 会があり、その中で会社経営に係るあらゆるリスクを洗い出し、 優先度と緊急度に応じて、改善に取り組んでおります。定例開 催しているコンプライアンス委員会においては、各小委員会の 活動内容が報告され、全社に係る課題を共有し対策を講じるこ とで、実効性の高いリスク管理に努めております。さらに、役 職員への教育研修等を継続的に実施することで、全役職員にコ ンプライアンス意識を浸透させ、当社グループのよりよいリス ク管理体制を構築してまいります。
コンプライアンス委員長からのメッセージ
常務取締役 経営企画本部長 兼
コンプライアンス、監査部担当
大原 英樹
リスク管理及びコンプライアンスの強化・維持方策につ いては、「コンプライアンス委員会」において、リスクの 網羅的な識別・評価、及び対応策の一元的管理、並びに リスクの重要性に応じた対応策の選択を主眼として、審 議及び意思決定を行う体制としています。
現状、コンプライアンス委員会はコンプライアンス・監 査部担当取締役を委員長として、その他社外取締役を含 む役員等の計9名で構成しており、当社グループのリスク 管理体制をチェックしています。
なお、コンプライアンス委員会の下部組織として、「経
理・財務」、「労務・人権」、「総務・広報」、「紙・板紙品質」、
「H&PC品質」、「安全衛生」、「環境」、「海外リスク」の8 つの小委員会を設置しており、リスクの属性に応じた具体 的な実行策を審議・決定し推進することで、より実効性 の高いリスク管理が可能な体制としています。
当社グループでは、法令違反、不正行為の未然防止 および早期発見による是正を目的とし、日常の業務報告 ルートとは別に直接通報・相談できる窓口「企業倫理ホッ トライン」を設置しています。また違法状態を見聞きした 場合の通報義務、通報者のプライバシー配慮、不利益な 取扱いからの保護等について運用規則に定めるとともに、 内部通報制度を周知するため、「企業倫理ホットラインに 関するQ&A」などを作成し、当社・子会社に配布・浸透 を図っています。
なお、通報の受付窓口は、監査役のスタッフである監 査役室(社内窓口)と、外部弁護士(社外窓口)としており、 経営トップや管理部門に関わる違法行為等についても通 報しやすい環境を整備しています。
協
議
調
査
結
果
の
フ
ィ
ー
ド
バ
ッ
ク 報
告 報告
社外窓口
(外部弁護士)(当社監査役室)社内窓口
通
報 通報
協議
報
告
及
び
協
議
大王製紙グループの役員・従業員 (契約社員、パート・アルバイト等を含む)
監査役
(社外監査役含む全監査役) 社外専門家 コンプライアンス
委員会
「企業倫理ホットライン」概略図
※ 通報された案件につき、監査役が主体となり内容の調査を行うとと もに、関係部署に必要な是正対策を求める。
経理・財務小委員会
労務・人権小委員会
総務・広報小委員会
紙・板紙品質小委員会
安全衛生小委員会 H&PC品質小委員会
環境小委員会
海外リスク小委員会
コ
ン
プ
ラ
イ
ア
ン
ス
委
員
会
コンプライアンス体制組織図
当社のコンプライアンスの取り組み
内部通報制度(企業倫理ホットライン)の整備
実効的なコーポレートガバナンスの実現に向け、
コンプライアンス意識の浸透と
環境
環境マネジメント
私たちは、社会が求める製品と信頼を持続可能な形で提供しつつ
地球環境と調和した豊かな生活・文化・社会の創造を目指した活動を展開します。
環境経営推進体制
環境監視システムの運用
環境自主点検リストによる点検
環境行動計画
ISO14001の取得推進
環境に関するコンプライアンス体制
コンプライアンス委員会
環境小委員会
製紙部会 9社 10工場
段ボール部会 1社 13工場
印刷加工部会 5社 13工場
基 本 方 針
環境と調和した事業活動として地球温暖化を防止するため、CO₂排出量の削減を行動目標とし、 古紙の有効利用、森林保護、省エネルギー、廃棄物の削減事業を展開します。
環境調和型
企業文化の創造
地球社会の企業市民として、環 境と事業活動の調和を図りつ つ地球環境保全に貢献する。
環境負荷低減技術・
製品の導入・開発
地球環境への貢献を具体的 に実現するための技術、及び 製品の導入・開発を行う。
資源の有効活用の
推進
化学パルプの歩留まり向上 や、古紙の高度利用により木 材資源の保護を図る。
大王製紙㈱及びグループ会社15社を、業種別に3つの 部会に分け、環境事故・クレームの再発防止策の立案・ 展開、環境法令改正への対応、環境改善の取り組みを行 っています。
各部会の取り組みは環境小委員会で相互評価し、部会 間で問題点を共有し、取り組みの方向付けや軌道修正を 行っています。
環境小委員会の運営状況はコンプライアンス委員会に 報告し、承認を得ています。
大王製紙㈱及びグループの製紙会社8社(いわき大王 製紙㈱、大日製紙㈱、大津板紙㈱、ハリマペーパーテッ ク㈱、大成製紙㈱、丸菱ペーパーテック㈱、大宮製紙 ㈱、赤平製紙㈱)は、大気や水質などの環境データを連 続測定器で測定し、環境監視システムで常時監視してい ます。
法令基準値の80%を自主管理値とし、これを超過した
環境法令(大気、水質、騒音・振動、悪臭、廃棄物) の改正情報と、社内外の環境トラブルの類似対策を織り
大王製紙グループではISO14001認証の取得を推進し ており、15社29事業所で認証を取得しています。
大王製紙グループの環境経営体制において、製紙部会 (製紙9社10工場)、段ボール部会(1社13工場)、印刷 加工部会(5社13工場)を束ね、部会内の環境リスクや 問題点を共有し、問題が顕在化する前に事前に対応して います。
環境小委員会では、3部会の取り組みを相互評価し、 軌道修正することで、大王製紙グループ全体の環境保全 活動を束ねています。
全社共通の環境自主点検リストに基づき、法令別に年 1回、各社の社員が自己チェックし、各社が実施した環境 自主点検結果の精度を環境部会で保証しています。この 取り組みにより、法令遵守はもとより、コンプライアンス 意識を維持し続けています。
場合は、即、管理者にアラームメールが発信され注意喚 起するとともに、操業員は改善アクションを行います。
厳しい自主管理値を設け、環境監視システムで異常傾 向を早期に検知し対応することで、法令基準値超過を未 然に防止しています。
社内ネットワークを利用 し、各製造現場の操業 データをリアルタイムで モニタリング
製造現場
A 製造現場B 製造現場C
環境監視サーバー (安全環境室) 自主管理値超過時
管理者に アラームメール
送信
階層別の法令教育
年間計画に基づき、環境保全部門が年1回、取締役、 部長を対象に、主に環境法令改正内容と、会社運営への 影響について教育をしています。
課長以下の全社員は、毎月のコンプライアンスweek 期間に、課単位で年間スケジュールに基づき、環境法令 を含めた教育を行い、自部門の法令違反リスクを考え、 事前対応する運用を継続実施しています。
込んだ環境自主点検リストを毎年更新しています。このリ ストを用い、年間計画に沿って、大王製紙㈱及びグルー プ会社15社は自主点検を年1回、継続して実施していま す。環境自主点検で発見した不備は、各社のコンプライ アンス委員会で是正状況、進捗を管理しています。
1
2
3
環境監視システム構成図(大王製紙㈱三島工場、可か に児工場)
大王製紙グループCO₂排出原単位推移 大王製紙㈱難リサイクル古紙利用量推移 大王製紙グループ産業廃棄物最終処分量推移
0.96 0.96
1.19
2015 目標 2010 2012
1.15 1.15
2013
1.15 1.15
2014
1.16 1.16
2011
1.16 1.16
(トン/製品トン)
(年度) 0
1.00
0.80 1.20 1.40
55
24
2015 目標 2010 2012
99
2013
66
2014
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2011
16 16
(千トン)
(年度) 0
10 20 30
140 140
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2015 目標 2010 2012
121.4 121.4
2013
121.1 121.1
2014
122.2 122.2
2011
101.3 101.3
(千トン)
(年度) 0
90 120 150 また、公害連続測定器(ばい煙、放流水、廃棄物焼
却炉維持管理基準値)の測定データは、環境監視システ ムで常時監視し、基準値超過を未然に防止する仕組みを 導入しています。
CO₂排出原単位を